データカタログの収録内容について

このデータカタログは、温室効果ガス(GHG)について、観測された大気濃度と炭素循環プロセス(海洋及び陸域・生態系)、それらに対応する排出・吸収の両方を対象とします。 これらは炭素収支によって関係づけられ、逆解析1を用いることで大気濃度から排出・吸収を推定できます。

濃度観測は、地上・船舶・航空機からの現場観測と衛星などによる遠隔観測が含まれます。これらの観測は、標準化や較正を通じて互いに整合性が確保され、逆解析における制約条件として用いられます。排出・吸収については、IPCC報告ガイドラインに従って統計データなどに基づき、ボトムアップで積み上げてインベントリが作成されます。インベントリは、逆解析によるトップダウン推定値のほか、海洋炭素や陸域・生態系のプロセス観測を用いたプロセスモデルによる推定値とも比較され、その整合性が評価されます。

これらの温室効果ガスの濃度・フラックス・炭素収支に関するデータは、国・地域・企業レベルでの測定・報告・検証(MRV)活動のほか、教育機関や個人による気候システムに関する理解の向上にも役立つことを期待します。

データカタログの収録内容説明図

1逆解析とは、観測された大気中の温室効果ガス濃度から、地表でのフラックス(排出・吸収)の量や分布を推定する手法です。推定は、観測データとモデルで計算された濃度とができるだけ整合するようにフラックスを調整しながら行います。