施設・アクセス

国立環境研究所 地球システム領域
〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2

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つくば本部内

地球温暖化研究棟

地球温暖化研究棟

地球温暖化研究に関わる多くの研究者と、それをサポートする職員が地球温暖化研究棟を拠点に活動しています。棟内には研究者・業務部門の執務スペースのほか、最新の研究成果を紹介するギャラリーや交流会議室、世界各地からの大気サンプルを詳細に解析する実験室があり、太陽光を利用して大気中の温室効果ガス濃度を測定するFTSなどの機器で観測も行なっています。隣接している別棟には汎用スーパーコンピュータやGOSATデータ解析用の電算機を設置し運用しています。

所外実験施設

地球環境モニタリングステーション
波照間

沖縄県八重山郡竹富町字波照間
地球環境モニタリングステーション―波照間

波照間島は、八重山諸島の中心、石垣島から南西約51 km、北回帰線から約70 kmに位置する有人島では日本最南端の島です。面積は約12.8 km2、島内には約520名(2015年3月時点)が暮らす、サトウキビ栽培や黒糖生産が主産業の島です。観測局は島の東端にあり、珊瑚礁が発達した海岸から約100 m内陸に所在しています。島民が暮らす住宅地域や発電所、製糖工場(冬季間のみ稼動)は島の西側に集中していることや、観測塔の地上高約36.5 mの位置で観測大気を採取しているため、全季節ともに観測への島内影響はほぼ見受けられません。


地球環境モニタリングステーション
落石岬

北海道根室市落石西
地球環境モニタリングステーション―落石岬

落石岬は北海道東部の根室半島の付け根に位置し、周囲を断崖絶壁に囲まれた小さな岬です。岬の内陸中央には落石湿原や、天然記念物のサカイツツジの南限自生地があり、岬の大半は自然保護地域に指定されています。観測局は岬の南端に位置し、海抜50 mの崖上に所在しています。岬の基部には落石漁港や住宅地がありますが、観測所から約2 km程度離れていることや、観測塔の地上高約51 mの位置から観測大気を採取しているため、それらの影響はほぼ見受けられません。


陸別成層圏総合観測室

北海道足寄郡陸別町
陸別成層圏総合観測室内部

北海道足寄郡陸別町に設立された天体観測施設りくべつ宇宙地球科学館の中に、晴天率の高さと大気汚染の影響の少なさという好条件を活かし、国立環境研究所が陸別成層圏総合観測室を、名古屋大学宇宙地球環境研究所が陸別観測所を設置しました。陸別成層圏総合観測室では2013年より高分解能フーリエ変換分光計を用いた温室効果ガスのカラム濃度観測や成層圏オゾン化学関連物質の観測が行われています。


富士北麓フラックス観測サイト

山梨県富士吉田市上吉田字河原
富士北麓フラックス観測サイト

富士北麓フラックス観測サイトは、富士山の山梨県側に広がる標高1100 m前後の緩斜面に所在し、1950年ごろに植樹された樹高20~25 mのカラマツ人工林です。均質で平坦なカラマツ林が広がり、かつ近隣には人為的なCO2の発生源がないことから、CO2フラックス観測にとって理想的な条件が整っています。観測林の中央に設置した観測塔(31 m高)を中心にして、森林生態系の機能について様々な手法で観測を進めています。


天塩CC-LaGサイト

北海道天塩郡幌延町字問寒別
天塩CC-LaGサイト

北海道大学天塩研究林内に位置する天塩CC-LaGサイトは、産学官連携の共同研究として、国立環境研究所地球環境研究センター、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター、及び北海道電力株式会社総合研究所の3機関によって2001年に開設されました。2003年に天然の針広混交林を伐採してカラマツを植林し、その後、カラマツの生長に伴う炭素及び関連する物質循環の変化をモニタリングしています。2015年以降は国立環境研究所地球環境研究センター、北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの2機関で継続しています。